看板娘のひとちゃん(現在16歳、高1)はダウン症を持って生まれてきました。
彼女が2歳半の頃に見学をした、障がいを持った人が多く働く福祉事業所で、
一ヶ月あたりの工賃が12,000円(当時)ということを知り愕然とした女将💦
その時に漠然と思いました。
そして心に決めました!
ひとちゃんが安心して働くことができ、安定した賃金を得られる環境を創る!
一人っ子のひとちゃんが親亡き後も地域で過ごしていける環境を創る!
これぞ!親の務め!!
女将には生まれ育った調布の自宅がある!!
特急の停まる京王線調布駅東口から徒歩6分だよ!
調布インター下りてわりとすぐだよ!
目の前にはコインパーキングがあるよ!
無類の蕎麦好きで、良く言われる定年後に蕎麦屋を始めたいという夫がいる!!
ならば、夫の定年直後に自宅を建て直して、
2025年10月6日、女将の〇〇歳(永遠に秘密☺)に
蕎麦屋をオープンいたしましょう!
こうして「蕎麦とカフェ ひととき」構想は約13年の月日をかけて実現しました✨
この13年の間、女将は色々なことを考え続け、試行錯誤を繰り返し、結果として、
蕎麦とカフェ ひとときは
「3×3×3」の形となりました。
屋号ひとときの3つの由来
まず、お客様には当店でゆっくりひとときを過ごして頂きたいという文字通りの想いがあります。
蕎麦はさっさと食べて店を後にすという文化?が日本にはあるようですが、当店では全く真逆の発想で、
「蕎麦でゆっくりひとときを!」
これが当店のキャッチコピーです。
二つ目がご来店いただいたお客様同士で
時を創っていただけたら、という想いです。
「人」と「人」が「時」を創ることの
お手伝いをしたいのです。
例えば、たまたま隣に居合わせた方と同郷で
以来連絡を取り合うようになった、
お絵描きボードに絵を描いていた子供の
お母さん同士が何となく話しているうちに
意気投合して、仲良しのママ友になった、
ひとときが人と人が時を創る場になれば、
本当に嬉しく思います。
三つ目が「ひとちゃん」と時を過ごして
いただきたいという想いです。
ひとちゃんを育てる中で、障がい者は何もできない
という旨の非常に偏見に満ちた発言を聞くことが何度かありました。
もちろん、その度に反論してきましたが、
そんなことはないことを
論より証拠!百聞は一見に如かず!
看板娘として働くひとちゃんの姿を見て
(時を過ごして)
いただくのが一番だと思っています。
知的障がいがあるので???という接客を
することもありますが、
それも彼女の個性(チャームポイント)です。
3層のお客様!(ひとときの想い)
もちろん、どんなお客様にもいらしていただきたい
のですが、特に来店していただきたいお客様が
3タイプいらっしゃいます。
障がいのある方とそのご家族
タウン誌を見てご来店くださった障がい児の
お母様からお子さんの障がいを理由に入店を断られた
話を伺って、やるせない想いになりました😢
障がいが故にできないこと、障がいが故に
生じてしまうことは、障がいのあるひとちゃんを
育てる中で痛感していること。
でも、裏返せば、その環境にない方々には
到底理解できないことなのでしょう。
多様化が叫ばれている社会なのに、
SDGsの時代なのに、そんな風に
社会や世間にため息をついている間があったら、
女将が創れば良いのです!
こうした目に見えない壁を取り去りたい!
これがひとときの想い!!
そして、その方法を考えて実行する場所が、
蕎麦とカフェ ひとときです。
当店では障がいを理由に入店をお断りするなど
天地がひっくり返っても、あり得ないこと。
むしろWelcomeです♪是非おこしくださいませ。
実際、障がいのあるお子さんといらしたお父様は、
お子さん達がお絵描きボードに興じる間、
ゆっくりと過ごされている姿がとても印象的でした。
同時に、目に見える壁を取り去りたい!
これもひとときの想いです。
美味しいお蕎麦を食べたいのに、
段差があって入店できない・・・
主に車椅子利用の方のためにスロープを作り、
店内をバリアフリー化し、
客席を少なくして移動しやすくしているのは、
この目に見える壁を取り去るためです。
また、店内で使用している食器、カラトリー類は
できる限り福祉事業所で作られた物にしています。
最初に訪れた事業所で知った障がいのある人々の
工賃UPに寄与したい!良い商品の販路を拡げたい!
これもまたひとときの想いです。
子育て中のご両親
毎年数回は幼児虐待が故に命を落とすお子さんの
ニュースを耳にしてその度に彫刻刀で心臓を
グリグリやられる想いになる女将。
体も心もどんなに痛かっただろう・・・と毎回思い、
「代わりに育てたのに・・・」と、出来もしなかった
言葉を毎回口にし、「どんな親だよ~👿」と
毎回怒りを夫である店主に向けています。
そして、冷静になった後で、その親御さんも
辛かったのかな?と思うことの繰り返し・・・
親御さんが誰かとちょっと話すひとときがあったら、
子供とひととき離れて、お一人様時間を持つことが
できていたら、こんなことは起こらなかったのかな?
これが壁一面にお絵描きボードを作った理由です。
昔よく見た「壁に落書きすべからず!」ではなく、
当店では壁にどんどん落書きさせてください🤣
蕎麦とカフェ ひとときができることは、
お子さんがお絵描きに興じている
本当にほんのひとときだけでも、
ご両親にお一人様時間を持って
ゆっくりしていただくこと、
絵をからお子さんの成長を感じていただくことかな?
そんな風に思っています。
仕事や子育てを5日間頑張ったご両親に、
特に土日のひとときだけでも、
「蕎麦屋でゆっくりひとときを!」
一人暮らしのお年寄り
後悔することはほぼほぼない女将ですが、
たった一つだけ自分を責めていることがあります。
それはご近所のお一人暮らしのお年寄りが
孤独死されたことです。
やはり13年前、まだ2歳だったひとちゃんを連れて実家
(今は自宅)に毎週同じ時間に行っていました。
その行動パターンを知ってか、ご近所のKさんが
「ひとちゃん、大きくなったな~!」と
家から出て来て声を掛けてくれていました。
「一週間でそんなに大きくなる訳ないじゃん」と
特に急いでいる時はKさんのことを煙たく
思ったこともありました。
終いには「今度、おじちゃんちにおいでよ!」と。
処世術的に「お近くですもんね」
「ひとちゃん、今度おじちゃんちに行こうか?」と
口にした時の景色は今でもはっきり覚えています。
それから一ヶ月以上が経ったある日、
母から聞かされたのがKさんが孤独死
(1ヶ月以上発見されていなかった)されていた事実。
そういえば・・・
ある日を境にKさんから声を掛けられていなかった。
ハンマーで頭を殴られた思いがしました😢
その一ヶ月間、ひとちゃんと何度もKさんのご自宅の前を通っていたのに、
「Kさん、最近出てこないな・・・」と
なぜ気付かなかったのかな?
ひとちゃんと会うこと、
私との会話が唯一の楽しみだったとか?
なんでなんで一ヶ月もの間、気付けなかったのかな?
ひとちゃんを可愛がって下さっていた分、
自分で自分を責めました。
「なぜ気付けなかったのか・・・」
13年が経った今でもその気持ちは変わっていません。
だから、お一人暮らしのお年寄りには、
蕎麦とカフェひとときに来て頂きたいのです。
女将との他愛のない会話をして頂きたいのです。
寒い冬には温かい国産そば茶を、
酷暑には冷たい国産そば茶をお出しします。
お蕎麦を食べて頂く必要はありません。
顔を見せて下さったら、1回1つスタンプ押します。
10個貯まったら100円引きになるので、
その際に蕎麦をご注文いただければと思います。
プレイヤー3人
ひとぱぱ(店主):大学卒業後、定年を迎えるまで
ずっと会社営業畑で海外赴任2回。
食通で旬の物に目がない無類の蕎麦好き。
深大寺の「そばの学校」に約1年通い
蕎麦打ち技術を学ぶその後も独学で蕎麦修行。
24時間365日蕎麦と汁のことしか頭にない初老。
ひとまま(女将):約四半世紀ずっとコンサルタント(ISO、ESG投資系)。
ひとちゃんが生まれるまで子供は大嫌い、
料理なんて大大大嫌い!
2025年3月に長年勤めた大好だった都内のコンサルティング会社を退職、
その後調理学校に約半年間通って調理を猛勉強。
無類の小さい子供好き、毎日厨房に立つという
豹変ぶりに誰よりも驚いている同じく初老。
ひとちゃん:都内の特別支援学校に通う高1。
ソフトボール部に所属し、週末はHip Hopに興じる
体を動かすことが大好きな娘。
店主の血を引き美味しい物に目がない女子。
(体重考えろ~!)
カラオケも大好きで、マイク離さず
♪ 可愛いだけじゃダメですか ♪を
熱唱しまくるお年頃女子。
